優しい霊もいるが、それはほんの一部

その場で釣りをしながらお昼近くまで待っても全然現れない。
どうかしたんだろうかと思った俺は女の子が家に帰る道の方向に行ってみた。
前にこっちの方に行くトイレがあるって女の子から聞いていたので目印になる馬頭観音ってほられた石まで迷わずに行けた。
そしてスノーボードのパイプみたいに凹みになっている道を出ると視界が開けたのはいいかそこらにあるのを見て俺は言葉を失った。
時代劇とか日本昔ばなしにでも出てくるような古い家それも皆かなり朽ちている一目見ただけで人が住んでいるわけないと思いつつも俺は足を進めたがどの家にも誰もいない。
結局女の子を探すのを諦めた俺は帰宅してからばあちゃんに今日のことを話すと狐につままれたんだただそれだけ言われた。
それからよくねまたあの場所に行ってみようとしたんだがなぜか目印の石さえ見当たらない。
探し回った疲労から河原で休憩していると人の気配がしたのでそちらを向くとあの女の子がいた。
その顔はとても寂しそうにこのままだと連れて行ってしまうからもう来てはダメとだけ言うと目の前から消えてしまった。
その時は恐怖とかより俺が来ると女の子が嫌がるそっちの方のショックが大きくその日は釣りをする気にもなれず親父の車で寝ていた。
それから数年経過してから女の子は俺を気遣ってくれたんだなって気づいたよ。
あれから20年近く経過するが今でもあの時のことは覚えている